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看護師のお礼奉公を抜け出す方法

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このブログを読んでいる看護師の皆さんの中には、今まさに自分はお礼奉公中だと言う人がいるかもしれませんね。お礼奉公と聞くと、何だか遠い昔の言葉のように聞こえますが、看護師の世界ではお礼奉公は日常的に使われている言葉なのです。

看護学校に通う学生が、経済的な事情等により学費を払うことができない場合に、支払いを肩代わりしてくれる病院があるのです。このお礼奉公という制度を利用することにより、看護師資格の取得を目指せる道が開けるのは、看護師を目指す人にとってはとてもありがたいものです。しかしその一方で、様々なデメリットもあるようです。

今回は、お礼奉公中なんだけど「病院を辞めたい!」と考えているあなたと一緒に、お礼奉公について考えてみました。

お礼奉公ってどういうしくみになっているの?

看護師のお礼奉公とは簡単に言えば、看護師を目指す人が、看護学校の授業料の支払いを肩代わりしてくれた病院で、定められた期間働くと、その返済が免除になるしくみです。

病院側にとっては、確実に看護師の人員を確保できること、また学生にとってはその病院で、一定期間働けば奨学金を返済をしなくても済むというメリットがあります。

しかし、そんなお礼奉公の期間中であっても、様々な理由により退職を希望する看護師も少なくありません。もちろん、お礼奉公の期間中に転職や退職をすれば、肩代わりしてもらっていた奨学金の返済が求められるのです。

もしお礼奉公中でも、辞めることはできるの?

借りたお金さえ返済すれば、辞めることは可能です。お礼奉公中に辞める場合には、奨学金を返済すればいいのですが、その場合全額一括返済を求められることが多いようです。

もちろん返済する奨学金は、とても一括で返済できるような額ではないため、実際になかなか辞めることができず、悩んでいる看護師もいます。お礼奉公の期間中に退職する場合の奨学金の返済については、病院によって対応が違います。

働いた期間に応じて返済額を減額してくれる病院もあれば、定められた期間に1日でも足りなければ、全額返済を求める病院もあります。中には、違約金を上乗せして請求される場合もあるようです。

そのため「お礼奉公中だけど、どうしても退職したい・・・でも奨学金を一括返済できないから辞められない・・・」と、嫌な病院からもお礼奉公からも抜け出せず、苦しんでいる人が多くいるのでしょう。

うまくお礼奉公を抜け出す方法はないの?

どうしてもお礼奉公中に、その病院を辞めたくなったら、奨学金を一括返済するという以外の方法で辞めることができる方法もあります。これは、あなたが返すべき奨学金を立て替えて支払ってくれる病院に転職する方法です。

現在どこの病院でも、看護師の人手不足の問題を抱えているため、様々な方法で看護師の確保を考えています。そのため、そういう病院に転職ができれば、お礼奉公中に退職しても、転職先の病院がその奨学金を立て替えてくれます。

もちろん転職後は、給料天引きなどの方法で、転職先の病院にあなたが少しずつ返済していかなくてはいけません。我慢しながら今のお礼奉公を継続するか、自分に合った病院に転職し、少しずつでも働きながら返していくを決めるのはあなた自身ですね。

立て替え制度のある病院をどうやって探したらいいの?

実際、立て替え制度のある病院の求人を探すのはとても困難です。もちろん、すでにあなたが転職したい病院などがあるのであれば、直接その病院に問い合わせて相談してみてもいいかもしれません。

しかし一般的に、立替え制度を設けている病院の求人は、お礼奉公中の退職を勧めていることにもなり兼ねないため、非公開求人となっていることが多いです。

なかなか探せない非公開求人は、看護師の転職支援サイトを活用することで、比較的多くの求人情報を得ることができます。まずは一人で悩まずに、看護師転職サイトに登録し、専門のカウンセラーに相談してみるのもよいでしょう。

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まとめ

お礼奉公中は何があってもとにかく耐えて、頑張って勤めきるという人も多くいます。しかし、もしあなたが、どうしても今の病院が合わない、心身ともに限界だという場合には、お礼奉公中だからと辞めることをあきらめる必要はありません。

もし奨学金の返済をしなければならないとしても、転職先の病院に立て替えてもらうという手段もあります。一人で抱え込まずに、まずは色々な情報を集めること、そして第三者にも相談しながら、自分の将来について、ここでじっくり考えてみるのも良いと思います。