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<看護師の仕事>訪問入浴って単発でもできる?どんなことやるの?

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看護師が働く職場のひとつに、訪問入浴というサービスがあります。派遣の仕事を検討したことのある看護師の皆さんであれば、訪問入浴の看護師の求人が多いのに驚いた人もいるかと思います。

しかし訪問入浴とは、実際にどのような仕事なのでしょうか。今回は訪問入浴についてお伝えします。

訪問入浴ってどんな仕事なの?

訪問入浴とは、様々な事情により自宅の浴槽に入ることが難しい人、また入浴介助の負担が大きく定期的に入浴をすることができない人の自宅を訪問し、入浴サービスを提供する介護保険のサービスです。移動式の浴槽を積んだ車に、介護職員とともに乗りこみ、その日のスケージュールに合わせ、数件程度訪問します。

訪問先に到着したら、介護職員が室内に浴槽を運び、セッティングしている間に看護師はバイタルをチェックします。その日の入浴が可能かどうかは、利用者さんやその家族からも話を聴きながらしっかりと体調等を確認し判断するのも看護師の役割です。

高齢者や病状の重い利用者さんにとって入浴は、身体への負担も大きいため、利用者のその日の状態によっては入浴を見合わせる場合もあります。実際の入浴の対応をするのは介護職員が中心ですが、看護師も洗体や洗髪といった仕事を補助することが多いようです。

そして入浴後介護職員が浴槽などの片づけを行っている間に、看護師が水分補給や必要に応じて簡単な医療処置等を行い、更衣介助をしていきます。そこで入浴後の体調の変化等の有無も確認し記録をします。

万が一、何らかの体調等の変化が見られた時には、事業所や利用者さんの担当ケアマネに報告を入れることもあります。1件あたりのサービスの時間がほぼ決まっているため、その日のスケジュールに合わせて次の訪問先にまた車で移動をします。訪問入浴の流れはこの繰り返しの仕事になります。

訪問入浴の仕事のメリット・デメリットを考えてみた

訪問入浴の事業所で働いた経験のある看護師に、訪問入浴の仕事のメリット・デメリットについて聞いてみました。

◎訪問入浴のメリット

・勤務時間が決まっており、残業がほとんどない

・バイタルチェックの業務が中心なので、仕事の内容に不安なく働ける

・仕事の負担が少ないので、ほかの仕事の合間に働くこともできる

・入浴サービスを受ける利用者さんやその家族の喜ぶ顔が見られる

◎訪問入浴のデメリット

・夏場の入浴介助は厳しい(冷房のない家もある)

・利用者さんの家で行うサービスなので、気を遣うことも多い

・車での移動の連続なので、あわただしく感じることも・・・ ・医療依存度の高い人やターミナルの人も増えてきているため、医療関係者として責任の重さを感じることも増えている

・介護職とチームを組み動くため、その日のメンバーによりやりにくいこともある

・職場内の介護職との人間関係について悩むこともある

単発でもできる仕事なの?

訪問看護師の求人には、週に1回~勤務可や単発の派遣の求人なども多くあります。実際に他で働いている人が、自分の休日を利用して訪問入浴の看護師として働いている人もいます。

訪問入浴の業務自体が、負担が少なく、時給もよいため、ダブルワークをするには、魅力的だと考える人も少なくないようです。何よりも単発なので、人間関係等を引きずることなく割り切って働けるのではないでしょうか。

kizart.hatenablog.jp

まとめ

訪問入浴は、自宅でお風呂に入ることができない利用者さんが、安全にまた安心して入浴ができるサービスです。近年、在宅でも医療依存度の高い人やターミナルの人が増えてきているため、訪問入浴の役割もますます重要になってきています。

看護師と介護職員がチームを組んで入浴介助をすることで、日頃から介護をしている介護者の負担も大きく軽減されることでしょう。毎回訪問入浴の日を心待ちにしている利用者さんがいること・・・気持ち良さそうに入浴サービスを受け「ありがとう」と喜んで下さること ・・・これは訪問入浴の魅力ですね。

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