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看護師が嫌だと感じる仕事内容は?

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自分で選んだ看護師の道。それなのに仕事の中で、どうしても好きになれない・・・苦手意識が抜けない・・・嫌だと感じていることが、きっとあなたにもあるはず。

ベテラン看護師として働く友人に、その話をしたところ「私なんか挙げたらキリがないわ!」と笑って返されました。

でも実際のところ、笑ってすまされるような人ばかりではないですよね。今回は、看護師の皆さんが嫌だと感じている仕事内容についてまとめてみました。

その仕事内容が嫌になる理由の裏にあるもの

看護師として働いている人なら、きっとわかると思います。確かにその仕事の内容が単純に苦手なので嫌だということもあるでしょう。しかしそればかりではなく、その仕事が嫌になる原因には、人間関係や環境なども大きく影響しているようです。たとえば、とても人間関係や職場の雰囲気が良ければ、どんなに苦手な仕事でも乗り切れるということもあるでしょう。

その一方で、人間関係や職場の雰囲気が悪ければ、何をするのも嫌になってしまうこともあるかもしれません。では具体的にどういったことで、看護師が嫌になっているのかを実際に聞いた話をもとに紹介しましょう。

なかなか苦手意識が抜けないこと

新人看護師の頃から、今でもこれだけは苦手だとしていることとしては次のようなものがあげられました。

・注射・採血が苦手 ⇒検査のための採血や注射が多い職場なのに何年経っても注射には常に苦手意識がある。特に血管がわかりづらい人の採血時には常に緊張の極限状態。注射の頻度が少ない職場への転職も検討している。(クリニックの看護師)

・オムツ交換 ⇒看護師として初めて就職した職場は、寝たきりの高齢の入院患者さんが多い病院。そのため毎日オムツ交換の業務が非常に多く、それが大の苦手な私は、とにかく我慢をしながらの日々だった。いつかは慣れるとしばらく頑張ってはみたものの、生理的にどうしても受け入れることができず、オムツ交換のほとんどない外来の病院に転職をした。(個人病院看護師)

・入浴介助 ⇒3年間リハビリ病院でパート勤務しているが、自分の業務は入浴介助専属。はじめのうちは無我夢中でやっていたが、最近は腰痛も悪化し本当に身体に堪える。看護師の資格を持ちながら、他の看護業務はほとんどなく、やりがいを感じることなく日々過ごしている。(リハビリ病院看護師)

・記録を書くこと ⇒もともと文章を書くのが大の苦手。特に看護の記録は、職場によって違いやルールがあるためとても大変。だらだら書かずにもっと端的に書くよう毎回指導されるのがとても苦痛。(施設看護師)

このように苦手なもの(苦手意識のあるもの)については、慣れれば克服できるというものばかりではないのかもしれません。

人間関係に関わること

看護師は人と関わることが多い仕事のため、人間関係にまつわることで嫌だと感じることも少なくないようです。

・怖い先輩や仲の悪い人と勤務がかぶった日の業務 ⇒看護師は交代勤務やシフト制で働くことが多いため、その日一緒に働くメンバーによっては、1日とても仕事がやりづらいこともある。(病棟看護師)

・利用者さんの家族への対応 ⇒年々介護施設でも、介護サービスや医療ニーズなど家族から要求されるレベルが高くなってきている。家族に介護や医療方針について説明をしても、なかなか伝わらない時には、力不足を感じてしまう。(施設看護師)

・クレーム対応 ⇒訪問看護は、利用者さんの自宅の中での業務なので、良かれと思って使う言葉遣いが、逆にクレームにつながるケースもある。「馴れ馴れしい口調で話をされた・・・子どもを扱うような言葉使いが不快」とのクレームが入り、担当を交代したケースも少なくない。(訪問看護師)

・申し送り ⇒毎日の申し送りは常に緊張する。うまく申し送る内容を伝えられないでいると「そんなんじゃわからないでしょ!」と怒られたり、先輩看護師にあれやこれや質問されたり苦痛でしかない。特に自分が苦手な看護師に申し送りをする時には最悪。(病棟の新人看護師)

人間関係やコミュニケーションに関わることは、どんな仕事にもつきものですが、看護師も、それが原因でストレスを抱え辞める人も多いようです。

kizart.hatenablog.jp

その他

苦手なことや人間関係に関わること以外にも、こんな「嫌だ」の声もありました。

・勉強会や委員会への出席が嫌だ ⇒もともと勤務時間内に勉強会や委員会などを設定するのが無理な職場なので、いつも残業か休日に出勤となる。基本夜勤以外全員出勤が原則とされているので、休みの日に出て来るともう休みが休みでなくなる気分。(老健看護師)

・夜勤が嫌だ ⇒夜勤はどうしても生活リズムが崩れるため、疲労もたまりやすく年々厳しくなってきている。患者さんの夜勤時の急変や緊急対応の緊張感も半端ない。まして嫌いなメンバーとの夜勤は最悪の気分(病棟看護師)

・緊急対応、救急搬送が嫌だ ⇒看護師が少ないデイサービスでは、利用者さんの病状が急変したり緊急時には、看護師のとっさの判断が求められることがよくある。高齢の利用者さんばかりなので当たり前のことではあるものの、責任を負わされることにしんどいさを感じることもある。(デイ看護師)

・行事やイベントが嫌だ ⇒介護施設では、年間に組み込まれている行事やイベントが多く、その度に看護師にも役割が持たせられ参加させられることに毎回苦痛を感じている。(特養看護師)

近年、看護師の働く職場は病院以外にも多くあり、それぞれの職場でまた抱えることも様々違いがあるようです。

まとめ

看護師の皆さんの中には、この記事を読んで「自分もそうだ・・・よくわかる・・・」と感じた人もいるのではないでしょうか。「苦手」だとか「嫌だ」と思っていることには、きっと共通する部分も多くあると思います。

それでも職員同士の助け合いがあったり、人間関係が良い職場であれば救われますが、そうでない場所でストレスを抱えながら仕事をしているようであれば、思い切って転職を検討するのも一つの手段だと考えます。

苦手なことを無理して行ったり、嫌だと思いながらやることが、結果として患者さんや利用者さんにも影響することもあります。看護師の働く場所は様々あるため、無理をせず自分にあった職場を見つけるのも良いでしょう。

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