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准看護師が転職するなら訪問看護が良い理由

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准看護師の方が転職しようとするときにどうしても1番に考えるのは病院だと思います。ただ、病院に転職しても人間関係に悩まされたり、介護助手のような仕事が多くてなかなか自分のやりたいこととマッチしないという話もよく聞きます。

今回はあえて病院を離れて訪問看護への転職をオススメしたいと思います。准看護師などの医療職が病院から転職して、病院以外の場所で働くということはとても勇気のいることできが、その一歩を踏み出すことにより、やりがいや可能性が大きく広がっていきます。

私自身も訪問看護ステーションの経営に携わっていますのでその経験も含めてなぜ准看護師が訪問看護に転職することがおススメなのかをまとめます。

訪問看護の現状

訪問看護ステーションは2025年問題と言われている、段階の世代が後期高齢者を迎えるという問題に向けて訪問看護ステーションは増加傾向にあります。その理由としては、入院患者数が一杯になり、今までより多くの方を在宅で看取る必要があるからです。その影響を受け、訪問看護ステーションは慢性的な人手不足に陥っています。

大変なところでは、人員基準の常勤数2.5人を下回り閉鎖に追い込まれているところもでてきています。なかなか訪問看護に転職をしたいと思う人が少なく、私も訪問看護ステーションの経営に携わっているのでよくわかりますが、求人をかけても大手の企業以外にはほとんど人が集まらない状態になっています。

これは余談になりますが、私の知っているある大手企業はあまりにサービス残業が多く、ブラック企業と言われている所のため看護師が辞めて訪問看護に見切りをつけて結局病院に戻るなんて悪循環をしているところもあります。

こういった環境のため、今までは准看護師はあまり受け入れてこなかった訪問看護ステーションも採用に踏み出すところも多くなっています。

介護職もできるようになった医療行為

在宅では今まで胃ろうや痰吸引など医療職でなければできなかった部分が一定の研修を受けた介護職でもできるようになりました。これは看護師だけでは手が足りず介護職にも一役を担ってもらう必要があるという判断があったからです。

つまり今後は看護師だけでは足りずに准看護師の在宅での役割も増えていく可能性があるということです。そのため准看護師が転職する先としては良い環境になっていくと考えられます。

とはいえ現在でも訪問看護での准看護師のできる役割は多く、制限されているのは訪問看護ステーションの管理者になれないということとオンコールの際にファーストコールは受けられないというぐらいですのでそこまで制限はありません。

准看護師を訪問看護で雇う懸念材料 訪問看護で准看護師を雇う懸念材料としてよく言われるのが、1回の訪問あたりの単価が正看護師の90%ということです。おおよその計算で月に100件の訪問をすると正看護師と准看護師では報酬が月に10万違うということです。

これを懸念する経営が多いですが、私の考えとしては実際には支払う給与も違うし、なんせこの人手不足なので人員が満たされることの方が優先なので、訪問看護に転職してきてくれるという気持ちだけでも嬉しいです。

准看護師が訪問看護に転職するメリット

ここまでは訪問看護側から准看護師への期待について書いてきましたが、タイトルに戻って准看護師が転職するなら訪問看護が良いメリットについてまとめていきます。

・給与が高い
まずは給与面ですが、転職先にもよりますが訪問看護の給与は良いです。私の知ってる准看護師の訪問看護師さんは夜勤を含めた病院の給与よりももらっていると言っていました。

・夜勤がない
訪問看護ステーションは日勤の仕事ですので夜勤はありません。24時間の緊急加算を取得しているところではたまに夜中に出動することもありますが、准看護師では基本はあまりありません。絶対に出動が嫌な方は24時間の緊急加算を取っていない転職先を選んでください。

・1人で訪問できる
准看護師は訪問看護でも基本は正看護師や医師の指示で動くというルールがありますが、病院と違い訪問するのは1人です。1人で訪問するので、自分の判断やアセスメントなどが病院よりも重要になってきます。病院にいるときとは違ったやりがいを感じている准看護師も多いです。不安な方は研修体制が整っている大手を転職先に選ぶ方が無難です。

・介護と医療の両方の目線がある
准看護師の方は病院では介護助手のような仕事も多くやっているため、より患者さんとコミュニケーションをとれる方が多い印象があります。そのため、指示的にならずにうまく立ち回り、介護と医療の両方の目線でみることができる准看護師が多いです。

・病院より人間関係を気にしない
病院で働いているとずっと同じナースステーションで働かなければならないため、人間関係が悪いところだと最悪です。一方で訪問看護ステーションでは基本は訪問しているので、ミーティング以外はコミュニケーションをとらず、サバサバいるところもあり人間関係が悪いところは病院ほど多くない印象です。

准看護師が訪問看護に転職するデメリット

メリットもあればもちろんデメリットもあります。

・移動が疲れる
都市部だと移動は電動自転車のところが多いです。雨の日など天候が悪くても訪問しなければならないので辛いと感じることもあります。このことが1番の理由で転職をやめる人も多いみたいです。

・辞めづらい
訪問看護は人員基準があるため、人員基準ギリギリのところだと非常に辞めづらいです。病院みたいに自分が抜けてもなんとかなるという気持ちではなかなか辞めれないです。

・他職種との連携が多い
病院では院内で関係することが在宅どは色々な手段で色々な職種と連携しなければなりません。中には苦手なタイプの人もいるかもしれませんが、上手に付き合わなければなりません。

・汚い家もある
在宅には色々なお宅があります。訪問してみたらゴミ屋敷だったなんてこともあります。重度な潔癖症の方には訪問看護はあまり向いていないかもしれません。

訪問看護への転職方法

今の時代どこも看護師不足なので、訪問看護ステーションもハローワークなどに普通に求人を出して募集しても来ません。

そのため多くの訪問看護ステーションは転職サイトを利用して求職活動をしています。准看護師の方が訪問看護の求人を探す場合は転職サイトに登録を行い1番の近道です。

准看護師におススメする転職サイト

転職サイトがかなり多くなっており選びきれないという方もいるので、准看護師におススメする転職サイトについてまとめてみました。多くの方は複数の転職サイトに登録してより良い求人を選んでいます。

1.Nursejj(ナースjj)
ナースjjでは最大35万円の転職支援金をもらえるのが特徴です。求人数も多いため、希望の条件の仕事が見つかりやすいです。また、職場の環境などの情報ももっているため、安心して相談することができると思います。

2.ナース人材バンク
ナース人材バンクは国内最大級の転職サイトです。そのため、都市部以外でも転職の相談に乗ってもらうことが可能です。また非公開の求人もあり、ハローワークでは見つからない求人も多く持っています。

>>>ナース人材バンクで高給与、好条件の看護師求人を探す


3.ナースではたらこ
テレビCMでおなじみのナースではたらこですが、求人数が多く、担当者が丁寧なサポートをしてくれます。実際に利用した看護師の満足度も高く、安心して利用できる転職サイトです。

まとめ

訪問看護ステーション側の意見が強くでてしまいましたが、訪問看護はとても魅力的な仕事だと思います。患者さんの最期をご自宅で過ごせるかどうかも訪問看護にかかっている部分も大きいです。ぜひ准看護師のあなたも在宅にでて訪問看護するということを検討してみてください。