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看護師って意地が悪い?(看護師の体験談)

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看護師は患者さんの命と隣合せの仕事をしている責任ある仕事。そんなイメージから、世間では「看護師さんになる人は優しい人」というイメージを持っている人も多いと思います。

しかし、実際に看護師同士、また看護師と関わりを持つ人達の中では、「看護師には、意地悪い人が多い・・・」と言われることも多いのです。どうしてそのような話が多いのでしょうか。

今回は、今実際に看護師として働いている人や看護師と同じ職場で働いている他職種の人達の体験談を紹介します。

なぜ看護師には性格が悪かったり、意地悪な人が多いのか

今回私が話を聞いた看護師からも「古くからの友人に、看護師になってから性格がキツくなったねと言われた・・・」という話を聞きました。ではなぜ看護師には性格の悪い人、意地悪な人と言われる人が多いのでしょうか。

まず考えられるのは、看護業界の人手不足。もちろん人手不足の問題は今に始まったことではありませんが、看護師の仕事は肉体的にも精神的にもハードであり、ストレスをため込みやすい仕事です。確かに、患者さんの命を扱う責任のある仕事だし、気が強くなければやってとてもいけないとも言われています。

しかしそれが一歩間違えると「意地が悪い人」ということにつながってしまうことがあるかもしれません。実際「意地の悪い先輩に困っている」「職場に常に人の悪口ばかり言っている人がいるが、自分も言われていないか心配・・・」などの悩みも抱えているようです。

体験談その1:中堅看護師集団の中で悩む新人看護師

病院に勤務しているA看護師の話を紹介します。私の働く病院では、中堅以上の看護師が多く働いていて、その中に新人看護師として入職した私は、まずは女性ばかりのその看護師集団に圧倒される日々が続きました。

とにかくナースステーションや休憩室など、場所や時間ををわきまえずに、常におしゃべりに花が咲いている状態。とにかく口を開けば悪口ばかり・・・その場にいない医師や看護師の悪口だったり、入院している患者さんの愚痴なども日常茶飯事。

時には、入院患者さんから指摘されるほどひどい場合もあります。その中で新人の私はもちろんのこと、まわりの医師達も対立するとただしんどいだけだと、とにかく何も言わず口を閉ざすばかり。関わることを避けているのがわかります。

今のところ、自分に直接影響はありませんが、人の噂話ばかりしている姿を見ていると、意地悪なおばさん軍団としか思えなくなります。きっと私も自分のいないところでは色々言われているのだろうなと想像してしまいます。仕事の大変さ以上に、この看護師軍団との人間関係で限界になりそうです。

体験談その2:介護施設の現場で看護師の心ない言葉に悩む

ある特養施設で介護職員として働くBさんの話を紹介します。どの職場にも一人は言い方がきつい人がいることはわかっています。しかし私の働いている施設の看護師のリーダーの言い方のきつさは、施設の中でも有名です。

介護の現場では、看護師と介護士の関係が良好であることが大事ですが、このベテラン看護師のきつい一言にめげてしまうことも多くあるのです。特に、新人介護員や物覚えの悪い同僚看護師に対しての言動は、 ただ自分のイライラする感情をぶつけたいだけの「意地悪」としか感じられません。

「前に一度教えたはずだよね?」「まだやってないの?」「もういいから・・」「看護師辞めたら?」などの言葉はもちろん、時には人格否定をするようなきつい言葉で失跡することもあります。

あげくの果てには「あの人、使えない」と大声で一言・・・言われた側の新人介護員や若手看護師にとっては、かなり傷つく言葉です。そんな態度に、状況で同僚の看護師だけでなく、介護職員も何人も辞めていますが、そのことに全く気づいていないのです。今はただ来年の定年を機に、引退することを願うばかりです。

体験談その3:訪問看護事業所で、先輩訪問看護師の配慮のない態度に落ち込む

最後に在宅サービスのある訪問看護事業所で、訪問看護師として働くCさんの話を紹介します。私が5年間病院での臨床経験を経て、結婚を機に訪問看護師として働くことになったばかりのことです。

もちろん訪問看護の仕事は未経験だったため、新人として一から先輩看護師の指導を受けながら学ぶことになりました。現場の同行に関しては、毎回新人看護師を連れて行って良いかと、訪問看護の担当利用者さんや家族の確認を得た上で同行します。

しかし 利用者さんの中には、あまり慣れない人が訪問することを好ましく思わず、新人の同行を嫌がる人も多くいました。そのため、私が同行訪問できる家も自然と限られ、先輩看護師たちに「新人の同行訪問は、何かと疲れるから嫌なのよね。」とはっきり言われ、気持ちはどんどん落ち込むばかり・・・

その後も 事務所待機をすることも多くあり、訪問から戻ってきた先輩看護師達の話の輪にも入れず、自分の居場所がない辛さを実感したのです。3年の月日が経過した今、新人指導にあたる時には、あの時の自分と同じような思いをさせないように心がけています。

まとめ

いかがでしたか?看護師は、患者さんだけではなく看護師同士、その他の医療スタッフ、その他の業種など、さまざまな人達と関わることが多い仕事です。キャリアのある看護師であればあるほど、理不尽な叱責や八つ当たりをする空気が多くあり、それが「看護師の意地が悪い」という表現に現れているのかもしれません。

「意地悪な看護師」と言われないためにも、また人間関係のトラブルを避けるためにも、今一度自分自身の言動をふりかえってみることも大事なことですね。

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