キザート

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看護師は風邪をひいても休めない?

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先日体調不良で病院受診をしたところ、診察室でマスクをしながら、診療中ずっとゴホゴホ咳込んで働いている看護師に出会いました。誰の目から見ても、こんなに咳き込んで辛そうな状態の中で、仕事を休むことができないのだろうかなどと、色々考えてしまう出来事がありました。

もちろんこれは看護師業界に限ったことではなく、どんな職場で働いていても、仕事をしている中で、色々と問題になる部分ではあります。今回は、看護師は風邪をひいても休めないのかという疑問を体験談も交えて考えてみたいと思います。

看護師は、どんなに風邪をひいても休まないの?休めないの?

朝起きた時に「咳や鼻水がひどい」「喉が痛い」「熱がある」などの風邪症状があった時、看護師として働くみなさんはどうしていますか?どの程度で休むかどうかは一人ひとりの考えや職場の事情等によっても違いはあるようですが、話を聞く限りでは、冬になると流行するインフルエンザやノロウイルスなどのような、よほどの病気等でない限りは休まずに働くという人が多いようです。

もともと看護師の職場は、シフト制による交代勤務が多いため、自分が休むことで、もう一人が大変なことになるから休めないという声が多く聞かれます。まわりの人にうつすからという判断で休むかどうかを考えるというより、まわりに迷惑をかけるから、代わりがいないから、今のこの状態で、自分がどこまで働けるかなどから判断してる人が多いようです。

自分が休んでも代わりがいない

看護師の働く職場の多くは、人手不足の問題を抱えていることが多いため、いつもギリギリで現場を回している状況だと言われています。そのため自分が体調不良で休む時には、誰か代わってくれるを見つけなくてはなりません。もちろん代わってくれる相手がすぐに見つかれば良いのですが、あらかじめ予定していた勤務変更とは違い急なことが多いため、なかなか難しいようです。

いつも他の人の体調不良の時には可能な限り代わるようにしているのに、いざ自分がお願いしたい時には、なかなか代わってもらえないと言う声も中にはあります。そのため、どうしても無理をしてでも職場に出てしまうことが多いようです。

たかが風邪だと軽く考えていた結果・・・

これは、私の友人で、特養施設の看護師として働くAさんの話です。これはAさんがいつもと違う体調の変化が見られた時のことです。

ある朝起きると、鼻水が出始めていて「寝冷えでもしたかな・・・?」と、あまり気にもせずに職場に出かけましたが、その日から日を追うたびに、頭痛、喉の痛みと咳が続きました。自分は看護師なので自分の身体は自分がよくわかっているという思いと、特養という施設柄、職場自体が常に人手不足だということもあり、職員達も、病状がよほど重くない限り、風邪くらいでは休まないという慣習がありました。

本来であれば、特養施設は高齢の利用者さんが生活をしている場。利用者さんの健康管理だけでなく、そこで働く職員の体調管理、特に風邪などのうつる病気には十分な配慮が必要であるべきはず・・・

病気等に弱い高齢者にうつしたら大変なことになってしまうことは、もちろん十分にわかっていました。 私自身も無理が続いたことで、その後何とか病院受診をした時には、肺炎との診断を受け、入院を余儀なくされてしまったのです。

たとえ風邪であっても、まわりにうつる可能性が十分にあること、また万が一風邪だと思い込んでいても、重い病気の可能性があることも考えてみると、やはり甘くみてはだめですね。 無理をしたことで、取返しつかなくなることもあることを改めて考えさせられました。

まとめ

病気になっても、そう急に休めないのが看護師の仕事。

特に人手不足が続く看護師の職場では、風邪をひいても休めないというそれぞれの職場事情もあります。かと言って、無理して出勤をすることで、患者さんや利用者さん、周りの同僚達にうつしてしまったらどうしよう・・・また自分自身が無理をしたことで、病状を長引かせてしまったら、逆に迷惑をかけてしまうのではないかなど、色々迷ったり、中には罪悪感さえ感じる人もいると聞きます。

何故かと言えば、日頃から職場の中で風邪などにより体調を崩した人が出た場合に、その看護師の体調を心配する声よりもうつされたらという不安の声が多いことも知っているからです。看護師として今あなたが働いている職場では、どのように考えますか?

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