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看護師が介護業界で働くメリット・デメリット

f:id:gachiribito:20181127130113j:plain看護師の働く職場=病院というイメージがありますが、近年では病院以外にも看護師として働く場も増えてきています。もちろん、病院とは求められることにもそれぞれ異なります。

もし様々な事情により今の職場を辞め、新たに転職を検討している人、また看護師としてブランクはあるけれど、再就職を考えている人がいれば、介護業界で働くことも選択肢の中に入れてみてはいかがでしょうか。

今回は、高齢者に関わる介護業界で働くことに興味のある看護師の皆さんに、介護業界で働くメリット・デメリットをお伝えしたいと思います。

看護師が働く介護の職場にはどんな所があるの?

深刻な高齢化社会を迎える日本では、全国各地さまざまなところで、介護施設や介護サービスが年々増加傾向にあります。特養施設や老健施設、有料老人ホームなどの介護施設で働く看護師や、在宅系の介護サービスのデイサービスや訪問看護事業者などでも看護師の需要が高まっています。

その働き方や仕事の内容は、職場ごとに異なりますが、病院と大きく違うのは、バイタルや服薬管理、注射、病状の観察などの健康管理が主な仕事となるため、難しい看護はあまり求められません。

では看護師が実際に介護業界で働こうと考えた時に、どんなメリット・デメリットがあるのかを実際介護の現場で聞いてきた看護師の皆さんの声をもとにまとめてみました。

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介護業界で働くメリット

病棟などで働く看護師の場合、基本夜勤や残業があったり、シフト制により不規則な勤務をするところが多いため、心身への負担も大きくその業務内容も非常にハードであると言われています。

その点介護業界にはたくさんの介護施設や介護サービスがあり、その中から自分のライフスタイルに合う、また納得のいく条件で働くことができるのというのもも魅力です。現場で働く看護師達からも次のような意見があげられています。

◎ブランクがある看護師が復帰しやすい
⇒医療行為が少ないため、結婚や子育で等で一度現場から離れた人でも、不安なく働くことができるという人が多いです。

◎自分のライフスタイルに合った働き方が可能
⇒多くの介護施設や介護サービスでは、基本日勤業務が主となるため、仕事と家庭、子育て、親の介護との両立なども可能で、何よりも自分のペースで仕事ができます。夜勤や残業がある病棟勤務より働きやすいです。また中高年になっても働けるのがうれしいという声もありました。

◎利用者さんとじっくり関わるることができる
⇒病院勤務の時のように、時間に追われて働くことが少ないため、肉体的・精神的な負担が少ないだけでなく、一人ひとりの利用者さんとしっかり向き合って仕事をすることができます。

◎介護の知識やコミュニーケーションのスキルが身につく
人手不足の介護現場では、看護師にも介護力が要求されるため、介護知識が自然と身につきます。また利用者さんとのコミュニケーションも重要になるため、利用者との関わりの中で小さな変化にも気付くことができます。

このように介護業界での看護師の業務は、今まで医療現場で働いてた看護師にとっては、物足りなさを感じることがあるかもしれません。しかし、働きやすさを優先するのであれば、自分の生活に見合った職場を選べることは大きなメリットと言えるのではないでしょうか。

介護業界で働くデメリット

介護業界で働く看護師の職場には、メリットがある一方でデメリットも多いと言う人もいます。実際こんな話もあがりました。

◎医療スキルを身につけたいと思う人には不向き
⇒医療現場で長年働いてきた人や医療現場でばりばり働きたいという人にとって、介護業界の中での看護師の役割は、医療行為自体も少ないため、物足りなさを感じることも多いです。

◎緊急時の判断を求められる
⇒医療関係者がまわりにいる病院等とは違い、看護師の人数が少ないため、利用者さんの急変時や緊急時には、医療職としてその場で判断し対応を求められることもあり、プレッシャーを感じることもあります。

◎看護師と介護士の仕事の線引きが難しい
⇒施設などでは、介護の現場は慢性的に人手不足のため、看護師も普通に介護業務を求められることが多いです。

◎他のスタッフとの連携や介護職との人間関係の難しさ
⇒介護と看護が連携しないといいケアはできないと理解していても、どこの施設でも、看護師と介護員との人間関係が非常に難しいと言われています。

◎給料が下がる可能性がある
介護施設や介護サービスでは、夜勤がなく日勤業務のため、夜勤や残業のある病院に比べて給料が下がることが多いです。

このように、介護業界での看護師の業務内容は、それぞれの場所により違いはありますが、やはり看護師として多くのことを学ぶことのできるのは病院だという声が聞かれました。

せっかく看護師の資格を取ったのであれば、まずは病院でいろいろ学んでから、介護業界に転職しても遅くはないということなのでしょうか。

まとめ

現在介護施設は全国各地にあり、多くの職場で看護師の配置が必須とされています。今後も介護現場を経験している看護師の需要はますます高くなることが予想されるため、そのキャリアの幅も広がります。

今現在、病院勤務が辛いなあと感じている皆さん、また様々な事情により看護師として働いていない皆さんの中で、もし介護業界の仕事に関心があるようなら、是非一度自分が納得いく条件で働ける職場がないか探してみてはいかがでしょうか。

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